ブログ一覧へ
代表より

明かりをつけたら、来られる人が増えた

夜のアリーナ客席

八月十七日。今日はプロ野球ナイター記念日だそうです。 1948年のこの日、横浜の球場で日本初のプロ野球のナイターが行われた。 試合が始まったのは午後八時過ぎ。 当時その球場には、たまたま照明設備があったのだそうです。

面白いな、と思ったのは、照明がついて本当に変わったのは、 選手ではなく客席のほうだったのではないか、ということです。

変わったのは、客席のほうだった

昼の試合には、昼に来られる人しか来られません。 仕事をしている人は行けない。学校のある子も行けない。 ところが夜に明かりがついた途端、 「行きたかったのに行けなかった人」が球場に入れるようになった。

技術がひとつ増えた、という話ではないのだと思います。参加できる人が増えた、という話です。

僕はこれを、自分の仕事の話として読みました。

舞台も同じで、結局「その日その時間に空いている人」しか客席に座れません。 第1回公演『佐賀の夜の夢』には、約4,200名のお客様に足を運んでいただき、 黒字で幕を下ろすことができました。本当にありがたい数字です。 けれど同時に、来たかったのに来られなかった人が、その何倍もいたはずなのです。 会場の大きさではなく、時間で弾かれた人がいた。

だから、昼夜2公演にしました

2027年9月26日、SAGAアリーナ。同じ舞台を、昼に一回、夜に一回。 二回やるのは、たくさんの人に観てほしいからでもありますが、 それ以上に「その時間なら行ける」という受け皿を 二つ用意したかったからです。

舞台に立つ側についても、同じことを考えています。 集まれる時間がひとつしかなければ、そこに来られる人しか立てない。 佐賀の県民、約300人が立つというのは、 300通りの生活を舞台の側が引き受けるということでもあります。 簡単なことだとは思っていません。 でも、そこを面倒がったら「県民ミュージカル」とは呼べない気がしています。

ネバーランドには時計がありません。 けれど現実の僕らには、仕事の時間も、学校の時間も、家族のごはんの時間もある。 その全部を抱えたまま来られる場所にしたい。

ミュージカルアカデミーの体験レッスンを受付中です。
もっと遠くへ行けるのではないか。

体験レッスンを見る 公演について見る