振らないと、混ざらない

八月二十四日。今日はドレッシングの日だそうです。 野菜の日が八月三十一日で、カレンダーで見るとちょうどその真上に来るのが二十四日だから、なのだそうです。
ドレッシングの瓶を、思い浮かべてみてください。
しばらく棚に置いておくと、油と酢は、きれいに上と下に分かれています。 仲が悪いのではなくて、そういうものなのだと思います。だから使う前に、いちど振る。 振ったあいだだけ、あの二つは混ざっています。そして少し置けば、また静かに分かれていきます。
稽古場も、たぶんそれに近い
第2回の舞台には、約300人が立つ予定です。 小学生もいれば、七十を過ぎた方もいます。 仕事を早めに切り上げて来る人、子どもを預けて来る人、部活のあとにそのまま来る人。 ふだんの生活では、まず同じ部屋に集まらない人たちです。
放っておけば、当然、分かれます。年齢で分かれ、経験で分かれ、入った時期で分かれる。 それはもう、性質だと思っています。
だから、毎週、振ります。同じ曲を一緒に歌う。同じ振りを、うしろの人と合わせる。 やっていることはそれだけですが、その二時間のあいだ、たしかに混ざっています。 終われば、またそれぞれの暮らしに戻っていく。次の週、また振る。その繰り返しです。
油が、酢になるわけではない
そして、ここが大事なところなのですが、混ざったからといって、油が酢になるわけではありません。 もし全部が同じものになってしまったら、それはもうドレッシングではないと思います。
小学生は小学生のまま、七十の方は七十の方のまま、そのあいだだけ一つになる。
だからおいしいのだと思います。
第1回公演『佐賀の夜の夢』には、約4,200名のお客様に来ていただき、黒字で幕を下ろすことができました。 あの舞台の上も、見事にばらばらな人たちでした。
第2回は2027年9月26日、SAGAアリーナ。昼と夜、二回です。
「自分だけ浮くのでは」と心配される方へ
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もっと遠くへ行けるのではないか。