もうひとつの、行く場所

八月三十一日。今日は野菜の日だそうです。八(や)三(さ)一(い)の語呂合わせだとか。
ただ、この日付を見て、野菜より先に思い出すことがあります。夏休みの、最後の日だということです。
今日という一日の過ごし方は、子どもによってずいぶん違うと思います。宿題を慌てて片づけている子もいれば、明日のことを考えて、なんとなく喉のあたりが重くなっている子もいる。大人になった今でも、日曜の夜に、それに近いものを感じることがあります。
行く場所が、一つしかないということ
学校に行かなくていい、という話をしたいわけではありません。行ってほしいと思っています。 ただ、行く場所が一つしかないと、そこがしんどくなったときに、身の置きどころがなくなる。 それは大人も同じだな、と思うだけです。
最近、稽古場という場所について、よく考えます。
あそこは、学校ではありません。成績もつかないし、クラス替えもない。学年もばらばらで、 上手い下手で並べ替えられることもない。それでも、行けば名前を呼ばれます。「来たね」と言われる。 休めば「今日おらんやったね」と言われる。本当に、それだけの場所です。
でも、それだけの場所が、どれだけありがたいか。
あの舞台の、本当の中身
第1回公演『佐賀の夜の夢』には、約4,200名のお客様に来ていただき、黒字で幕を下ろすことができました。 数字としてはそう書きます。けれど、あの舞台の本当の中身は、毎週どこかへ「行く場所」があった人たちの時間だったと、僕は思っています。
第2回は2027年9月26日、SAGAアリーナ。昼と夜、二回です。
ミュージカルアカデミーでは、体験レッスンを受付中です。 学校の代わりにしてください、とは言いません。ただ、もう一つあってもいい。 二つあるだけで、ずいぶん息がしやすくなる人がいます。
明日から、九月ですね。
もっと遠くへ行けるのではないか。