来ると分かっている日

九月一日。今日は防災の日だそうです。百年ほど前のこの日に起きた大きな地震にちなんで、 六十年あまり前に決められたと聞きました。同じ日は二百十日にもあたります。 立春から数えて二百十日目。昔から、台風の来やすい頃として気をつけられてきた日だそうです。
畦に立って、空を見上げる人
佐賀に住んでいると、この時期は空の色が気になります。田んぼの稲が、ちょうど伸びてくる頃です。 車を走らせていると、畦に立って空を見上げている人を見かけます。 何も起きないでほしいと思いながら、そのために備える。防災というのは、そういう向きの準備なんだな、と思います。
使われないことが、いちばんいい準備。
舞台の準備は、逆です。
その日は、必ず来る
2027年9月26日、SAGAアリーナ。昼と夜の二回。その日は、必ず来ます。 来るかもしれない・来ないかもしれない、ではなくて、来ると決まっている。 だから僕らは、来ることを願いながら備えている。
これは、けっこう贅沢なことだと思うんです。
日付が決まっている、というだけで、人はずいぶん動けるようになります。 いつかやりたい、はいつまでも来ません。でも「その日、そこに立つ」と決まった瞬間から、逆算が始まる。 何ヶ月も先の予定を空け、体調を整え、休みの日を稽古に使う。理由が要らなくなるんです。
第1回公演『佐賀の夜の夢』には、約4,200名のお客様に来ていただき、黒字で幕を下ろすことができました。 あれも、日付が決まったところから始まりました。決まる前は、ただの思いつきでした。
日付が先で、うまくなるのはそのあと
ミュージカルアカデミーでは、体験レッスンを受付中です。 うまくなってから、と思っている方がいたら、順番が逆かもしれません。 日付が先で、うまくなるのはそのあとです。
備えて、何も起きないほうがいい日と、備えた分だけ確実に来る日と。今日は、その両方を思う日にします。
もっと遠くへ行けるのではないか。