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和音は、ひとりでは鳴らない

稽古場で歌う県民キャスト

きょう十月一日は「国際音楽の日」だそうです。ヴァイオリニストのメニューインが提唱し、 ユネスコの国際音楽評議会が定めた日だと聞きました。 同じ十月一日は「衣替えの日」でもあります。平安のころに中国から伝わった習わしが元だといいます。

昨日、稽古場の隅に、誰かの薄い上着が置き忘れてありました。 夏のあいだ汗を拭くのに使っていたタオルの横です。もう薄手では寒い。 十月というのは、そういう境目の日から始まるのだなと思いました。

和音は、ひとりでは鳴らない

音楽の日に、ひとつ書いておきたいことがあります。和音は、ひとりでは鳴らないということです。

アカデミーのレッスンで、はじめてハーモニーを合わせる日があります。 それまで全員で同じ旋律を歌っていたのを、途中で二つに分ける。 最初はたいてい、うまくいきません。隣の声が気になって、自分の音が下がっていく。 相手に合わせようとして、両方が真ん中に寄って、結局ひとつの音になってしまうのです。

「人の音を聴いて。でも、自分の音は動かさないで」

ずいぶん難しい注文です。聴くけれど、流されない。寄り添うけれど、自分の場所に立っている。 けれど、それができた瞬間に、教室の空気がふっと変わります。 二つの音が、三つめの響きをつくるのです。誰も歌っていない音が、たしかに聞こえる。 あれが和音で、あれは、ひとりでは絶対に鳴らせません。

第1回『佐賀の夜の夢』には、約4,200名の方が足を運んでくださいました。収支も黒字で終えることができました。 あのとき舞台に乗っていたのは、たぶんこの「ひとりでは鳴らせないもの」だったと思います。

出演者オーディション、応募を受け付けています

第2回公演は『ピーターパン 〜ネバーランドSAGA〜』。2027年9月26日、SAGAアリーナで昼夜2公演です。

そして、出演者オーディションの応募を受け付けています。 応募締切は2026年11月15日(日)23時59分。 オーディション本番は11月21日(土)・22日(日)、会場は旧さがレトロ館(佐賀市城内2-8-8)です。 佐賀県にお住まいなら、年齢も経験も問いません。300名募集、参加費1,000円。 ミュージカルアカデミーの体験レッスンも、いま受付中です。

舞台に立つ人が約300人、支える人が約200人、客席で観てくださる方が約12,000人。 どの場所でも、あなたの音は必要です。

ひとつ、うかがってみたいことがあります。 あなたが「ひとりでは出せなかった音」に出会ったのは、どんな場面でしたか。

もっと遠くへ行けるのではないか。衣替えの日に、そう思っています。

出演者オーディションの詳細を見る 出る・手伝う・観る/募集ページ